Oito Playlist vol.4 - 4月
4月のプレイリストのテーマは「未知」
ご無沙汰しております。Oito、店長のAyaです。
4月は季節の変わり目を肌で実感する季節…特に今年の4月は暖かい日と寒い日が交互にいったりきたりでしたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
桜が咲き、新生活が始まり、未知への期待と不安が感じられる時期。そして新しい環境、知らない場所や体験は自らを振り返る鏡のような役割を果たしてくれて、自分を振り返るのにもぴったりな時期であるとも感じます。
4月のプレイリストのテーマは「未知」。未だ知らないことへの期待と不安、先まで見えないからこそもやもやっとした中にきらめきを感じる、そんな心情をテーマに選曲してみました。
忙しい毎日が少し落ち着き始めるこのゴールデンウィークのタイミング、新生活にも慣れ始めた時期にほっと一息つきながら、聞いていただけたら幸いです。
Oito Playlistとは(再掲)
- 日常の中の心地よさ、自然を感じ季節と共に生きることを大切にしているOitoらしい、季節を感じるポジティブな曲たち
- 集中が続くとされる「ポモドーロタイマー」にちなんで、25分のプレイリスト
- 歩くスピードにあわせたテンポ、アンダンテの楽曲を選曲
Oitoとお出かけの際、4月の柔らかくて甘い風を感じながら聞いていただければ嬉しいです。
4月の楽曲紹介
Close To You / Dayglow
1曲目は22歳のDayglowことSlow Strubleがおくる、80年代を思わせるダンスポップチューン。パーティーで見かけた女性と視線がぶつかり、何か始まりそうな予感はしたのに、声がかけられなかった…という若者らしく可愛らしい歌詞は、出会いの季節である4月にぴったり。
言葉として発するまでなんだったのかわからない、胸につかえたままのもやもやっとした気持ちや、出会ったばかりなのに何かがはじまりそうなワクワクした気持ちは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。
Suenos Bravos / Bodysync, Ryan Hemsworth
1曲目のパーティーがまだ続いているような、春らしいダンスチューン。1曲目に引き続き、シンセサイザーの音が春霞(はるがすみ)のようで、心地よい音のもやもやに包み込まれているように感じるのは私だけでしょうか。
スペイン語の歌詞とふわふわとした女性ボーカルが何度も「mueve (move、体を揺らせ)」「siente a toda la gente(みんなにあわせて)」と繰り返しているのが心地よく、ついついリピート再生してしまう一曲です。
Trip to Japan / The Shacks
「昨晩、Shacksが私のリビングルームで踊っていた」と不思議な日本語のアナウンスから始まる一曲。2曲目までのダンスパーティーから帰宅して夜遅くに眠りについた明朝、寝ぼけた頭のままで聴きたい一曲。
The Shacksのボーカル、Shanonが優しく囁いているかのように歌うのは昨晩見た、懐かしくも不思議な空想の日本旅行の記憶。「春の夜の夢」のような儚さを感じながら聞いてみてください。
FYO (Stripped) / MICHELLE
ダンスパーティーで疲れ果てて、遅く起きた朝、目覚ましがてらコーヒーを飲みながら聴きたい一曲。街角のカフェで流れていそうなこの曲はMICHELLEのFYO。
が、爽やかな曲調と異なり、歌詞にこめられた意味は深く、自分が周りと違うことから、私らしさやアイデンティティーを見つめ直し、自分でしか自分を定義できない…と語っています。4月、新しい出会いや経験をしながらも、周りに馴染むことに躍起にならずに、自分は自分でいいんだと肩の力を抜くことも大事ではないでしょうか。「なんでスムーズにいかないんだろう」といった新生活への違和感やザラつきさえも包み込み、自らを愛し、ありのままを受け止める大切さを思い出させてくれます。
Unbound (Stripped) / MICHELLE
MICHELLEからもう一曲。付き合い始めたばかりの男女でしょうか、まだお互いがどう思っているか不確かさがあり、「夜通しあなたのことを思っていたのに電話に出ないあなた」「あなたにとって私はどういう存在?」と悶々とする女性。もっと深い愛が芽生える気配があることを感じている、そんな恋心を歌っていて、始まったばかりの不確かさの一方で、これからへのワクワクを感じる一曲です。
Rain / Whitney
春の雨が移り気で、肌寒さを感じさせるのに優しい…のは日本だけかもしれません。が、なんとなくアメリカはシカゴのバンド、Whitneyが歌っているのは日本の春雨なのではないかと思ってしまいます。「僕の魂に優しくタッチするかのような霧雨が熱情をもとかす…」だなんて、とてもロマンチックな心情風景です。
「あなたの愛がずっと春の雨のように僕にふりそそぎますように。」
Rare / Radiant Children
あまりOitoプレイリストで取り上げられないR&B。だけれどもRadiant ChildrenのRareはソウルフルなR&Bサウンドに乗せて、出会いの奇跡に感謝をしたくなる一曲で、4月にぴったりと思い選曲しました。
男女の出会いを歌っているものの、「二人の出会いはとってもRare(貴重)」とはじまり、その出会いをだいじにしたいから「今からでもフライトに飛び乗りに会いに行く」 と行動に移す大切さがテーマ。
8:00 / Madi Sipes & The Painted Blue
なんとなく昔のSADEを思わせる、爽やかな曲調。でもSadeよりも、Madi Sipes&The Painted Blueは「夜」の匂いがするバンド。それもそのはず、ジャズギタリストでもあるMadiの作曲するThe Painted Blueの曲たちはバンドの名前の通り「青に染まるよう」な少し寂しげでセンシュアルな曲調が多い。
「8時に迎えに行くよ、ディナーに行かずに車でキスをしよう」というとびっきりあま〜いロマンチックな曲だが、春は短くってその夜はさらに短いことを知り、惜しんでいるかのような歌詞。なんとなく寂しくて儚い、春の夜に颯爽と歩きながらききたい一曲。
いかがでしたでしょうか?4月の終わり、もう少しで5月。緑が芽吹き、暖かい季節をお楽しみくださいませ!