Oito Playlist vol.8 - 8月

Photo by Pat Whelen on Unsplash

ご無沙汰しております。OitoのAyaです。8月ももう半ばですが、まだまだ残暑が厳しい毎日、みなさま、いかがお過ごしですか?

暑さは9月中旬ごろまで続きますが、8月も後半になると、どことなく夏の終わりを感じることが多くなります。デパートに並び始めた秋物や、蝉の声に混じり聞こえる鈴虫の音色。夏休み、花火、夏の恋、夏野菜・・・と夏ものはいずれもセンセーショナルにはじまり、途中みずみずしく、終わりは突然で儚いものばかり。そんな夏の終わりに聞きたい、切なくも心地いい曲たちをNu-Disco(ニューディスコ)のジャンルから選曲してみました。テーマは「夏の恋」。まだまだ灼熱地獄ですが、ディスコのビートを緩やかに刻み、心も体も躍らせ、過ぎ去る夏の終わりを楽しんでいただければと思います!

Oito Playlistとは(再掲)

  • 日常の中の心地よさ、自然を感じ季節と共に生きることを大切にしているOitoらしい、季節を感じるポジティブな曲たち
  • 集中が続くとされる「ポモドーロタイマー」にちなんだ25分のプレイリスト。作業やお仕事のお供にどうぞ
  • 歩くスピードにあわせたテンポ、アンダンテの楽曲を選曲。Oitoを履いて、お散歩に出かけたくなるかも

8月の楽曲紹介

 

Can’t Stop Your Lovin’ (BPM 91) / Poolside, Panama

Nu-Discoのジャンルでも、Daytime Disco(昼間に聴きたいディスコ)のジャンルを確立したLA出身のDJバンドPoolside。10年前にリリースした、Pacific Standard Timeはいつ聞いても新しさを感じる名盤ですが、彼らが2001年久しぶりにリリースしたアルバムからの一曲がCan't Stop Your Lovin'。出会ったばかりの二人がお互いを好きでしょうがない様子が垣間見える歌詞で、夏のパリを舞台に美術館やセーヌ川で多様なカップルがデートを楽しむMVも微笑ましいです。ディスコと言っても少しテンポが遅めで、8月プレイリストの一曲目として最適と思って選曲しました。

Work It Out (BPM 115) / Dizkopolis, Frayo

Dizkopolisはマレーシア出身のDJデュオ。後でご紹介するボーカリストのFrayoもマレーシアで有名なシンガーソングライターだそうです。マレーシアだからか、歌詞を検索してもあまりきちんとしたものが出てこなかったり、歌詞もこねくり回したものではなく、いたってシンプル。恋にまっさかさまに(Head over heels)に落ちた二人、でも、私たちきっと上手くいくよね(Work it out)と恋人に確認する女性。始まったばかりの恋に有頂天になりながらも、不安があったり、とまどったり、という心の揺らぎを歌っています。コーラス部分のシンセサイザーの音がNu-Discoっぽくもあり、80年代の日本のポップスをも思わせます。

Automatic (BPM 105) / Satin Jackets, Panama

疾走感のあるシンセサイザーの音から感じられるように、「Automatic」にはAT車にのってスムーズにドライブをしている情景を感じさせる歌詞が散りばめられています。と同時に、道路を滑るように走る車の様と、恋人同志の関係性がとっても自然体であることを掛け合わせています。「君がいることで、僕は自由になれる」「昔よりも年をとったけれど、今も同じさ」というとびっきりの愛の表現が散りばめられつつも、歌い方も歌詞もシンプルでさっぱりしていて、スマート。

Satin Jacketsはドイツ人のDJ、プロデューサー、Tim Bernhardtのプロジェクトの一つで、今までは何方かと言えばアンダーグラウンド・サウンドを追求してきた彼が、Satin Jacketsでは「ファッション雑誌のような」「ディスコの中でもとにかくクリーンでスムーズな今風のディスコサウンド」を送り出しているそう。自然体な歌詞も、息をたっぷり含んだPanamaのボーカルも、シンセサイザーが折り重なるサウンドと、滑らかなビートも、至る所にNu-Discoを感じる一曲です。

Turn It Into Love (BPM 114) / Tokimeki Records, Froya

先の”Work It Out"のボーカルでもあるマレーシアの女性作曲家&ボーカルFroya。日本のアーティストとのコラボレーションも盛んで、この曲は日本のTokimeki Recordsとの合同楽曲です。歌詞は、恋の酸いも甘いも知る「私」が「あなた」に何があっても「愛に変えていくよ」と伝える、抱擁と受容の曲。ディスコ楽曲はどちらかというとビートと反復が大事だから、今まで歌詞にあえて着目していなかったものの、こうやってそれぞれの曲をみていっても多種多様な歌詞があり面白いなと感じます。

Silhouette (BPM 115) / Goldroom

アメリカはマサチューセッツ州出身のプロデューサーのGoldroom。ビーチか裏庭できくダンスミュージック、と自らの特徴を語っています。
この曲、歌詞はこれだけ。「Without you, without you, without you I am a silhouette」
シンプルながらも歌詞の展開が面白く、メロディー部分は「Without you(あなたがいなければ)」という歌詞と音が同じテーマで反復され徐々に期待を高め、「Without you I am a silhouette」(あなたがいなければ、僕はただの影)とサビへの橋渡しを行っています。まるでダンスフロアでDJが観客をサビ前に煽っているかのようで、ついつい踊りだしたくなってしまうような仕掛けがされています。

Feel Better Now (BPM 105) / Jean Tonique

フランスのDJ、プロデューサーのJean Tonique。ジントニックと読める、お茶目な名前のDJの楽曲が8月最後の一曲。ふわふわと浮かんでいるような浮遊感のあるコーラスと、Vocoderを使った機械的なボーカルが一見合わないように見えて、うまくブレンドしているのが不思議です。ロマンチックな歌詞が印象的で、一定の音色が続くシンセサイザーの長音符がまるで、夕陽がゆっくりと沈んでいく様子だったり、水の中にふわふわと浮かんでいるような感覚を受けます。夏の夕日をみながら、ぜひ大切な人と聞いてみてください。

「昨日は世界に隠れる場所がどこにもないように感じていた。
そしたら、青いドレスをきた君に出会ったんだ。
今は感じる、もう全てが大丈夫だ、もう探さなくていいんだと。」

終わりに。

8月のプレイリスト、いかがでしたでしょうか?このプレイリストが、みなさまが今月もCozyに過ごす一助になれば嬉しいです。残暑厳しい毎日ですが、お身体ご自愛くださいませ。また来月お会いしましょう!

 

With Love,
Oito

8月 19, 2022 — Oito Japan
タグ: Oito Playlist