Oito Playlist vol.9 - 9月
Photo by Eduardo Goody on Unsplash
ご無沙汰しております。OitoのAyaです。すっかり秋めいて参りましたが、みなさんいかがお過ごしですか?まだまだ日中は暑さがありつつも、夜風は徐々に秋めいてきましたね。夜はテラスや外で夕涼みをしたり、夕方や朝方に「少し遠くまで歩いてみようかな」という気分になってきました。みなさんの秋の始めの過ごし方、どのようにして変わりゆく季節を楽しんでいらっしゃいますでしょうか?
また、季節の変わり目、といえば先の台風で西日本を中心に列島の各地で被害がありました。影響を受けた地域のいち早い復興と皆様の安全を祈っております。
Oito Playlistとは(再掲)
- 日常の中の心地よさ、自然を感じ季節と共に生きることを大切にしているOitoらしい、季節を感じるポジティブな曲たち
- 集中が続くとされる「ポモドーロタイマー」にちなんだ25分のプレイリスト。作業やお仕事のお供にどうぞ
- 歩くスピードにあわせたテンポ、アンダンテの楽曲を選曲。Oitoを履いて、お散歩に出かけたくなるかも
9月の楽曲紹介
今月のテーマは「終わりは始まり」。楽しかった夏が終わると、秋が始まります。恋が終われば、新しい恋が始まるように、終わりと始まりはツイになっているからこそ、過ぎ去りゆく日々には感謝しつつ、新しい日々を楽しみになる様なそんなポジティブな心でいられたらと思うのです。とはいえ人間、いつもポジティブに…とはいかず、そんな投げやりな気持ち、少し疲れちゃった心も包み込んでくれる様な、夏の終わり、秋の始まりのプレイリストになれば幸いです。
Don’t know what is normal (BPM 106) / Sakamoto Shintaro
伝説的バンド、ゆらゆら帝国のShintaro Sakamotoさんが手がけるシングル。出会ったのはフランスのDJがサンプリングしていたこのYoutubeでした。「この小さい街にも奇跡はありゆる」と始まるのに、「まともがわからな」くなるくらい「頭が悪い出来事」が多く、「悪いジョークなんだろう」と思う俺。
歌詞の背景はわからないものの、自分の見るスケールから見て、小さい街が小さく感じ始めたのかもしれない。もしくは自分にとってのまともがまともでなくなってしまったり。そろそろ今の居場所を卒業して、新たな場所へと行くタイミングなのかも、と。自分がいた場所を離れ、ゆったりと新しい場所や季節へとむかう必要性を感じる、「終わりの始まり」を感じる曲です。
Tieduprightnow (BPM 102) / Parcels
Parcelsはオーストラリア出身の5人組のエレクトロ・ポップ・バンド。このシングルのリリースもニューヨークのルーフトップで行われるなど、ライブパフォーマンスにも定評があるバンドです。スタジオ・ライブやライブ音源は原曲ともまた違うニュアンスでとてもカッコ良いのでぜひ聞いてみてください。
さて、この曲自体は自分の恋人には他に好きな人がいて、自分の手には届かない様子を書いています。でも「待っているから、全然問題ないよ」という曲。そう、物事の終わりは終わりのようで、終わりではないのです。そしてこの曲全体に流れる「緩さ」が、夏から秋に向かう気持ちを表現しているかのよう。夏の終わり、秋の初め、聞きたくなる一曲です。
Harvest Moon (BPM 106) / Poolside
日本では中秋の名月が有名ですが、西欧諸国では9月の満月をHarvest Moonというそうです。Harvestとは秋の実りや収穫のこと。この時期のたっぷりとした豊満な満月はHarvest Moon(実りの月)というのにぴったりだと感じます。
もうすでに恋が終わってしまった恋人同士。夜もふけ、語り尽くすべきことが語り尽くされたあと、「もう帰るべき時間だけれど、満月が見えるから、月の下で一曲だけ踊っていかないかい。もう遅くなってきているけれど、まだ君のことを愛しているんだ。」終わってしまうことの儚さを感じながら、この一瞬の美しさを強く覚えていたいんだ、という曲。儚くて、切ないけれど、終わり方の美学があるのかな、と思わせてくれる、素敵な一曲です。
Baby I'm Yours (BPM 118) / Breakbot, Irfane
フランスのDJ、プロデューサーのBreakbotが送るのは、ピュアなラブソング。こちらは「全て世の中のことはお見通しだと思っていた自分。あなたが入ってきた瞬間に全てが変わった!」と突然の恋の始まりを予感をさせる一曲。「全てはあなたのいう通り!」と一目惚れから恋に深く落ちている様子。変わりやすい秋の天気の様な彼女に振り回されていく男の恋心が可愛らしく、始まりのわくわくをシンプルに表現した曲です。新しい季節の訪れが楽しみになる一曲です。
Goodbye Soleil (BPM 93) / Phoenix
以前もご紹介したPhoenixですが、この曲はズバリ、Goodbye Soleil(さようなら、太陽)と、夏の終わりにピッタリなのではと思い選曲しました。フランスとイタリアのディスコソングからインスパイアを得たという本楽曲、パンテオンといったイタリアの地名やフランス語など歌詞にもフランスとイタリアのエッセンスが散りばめられていて、夏のヨーロッパへのバカンスで聞いている様な歌詞や曲調でしょうか。日本にいながら海外旅行気分に浸りつつ、終わってしまう夏を惜しみながら聞いています。
Ulysses (BPM 112) / Ryvoli
最後は少し哲学的な一曲。暖かいボーカルに包まれて、歌われるのは深い意味を持つ歌詞。Ryvoliはメインボーカルの二人が出会ったパリのストリート名だそう。この曲のインスピレーションとなったのは、月面着陸を成し遂げたアポロ11号のストーリー。「私たちは結果がわからない中で、何かを始めることが多い。むしろ人生って、そういうものばかり」と二人はAtwood Magazineに話している。始めるって勇気がいることだけれど、始めることでしか何も生まれない。
新しい季節、この曲を聞きながら、みなさんも何か小さなこと、新しいこと、一緒に始めてみませんか?
終わりに。
9月のプレイリスト、いかがでしたでしょうか?このプレイリストが、みなさまが今月もCozyに過ごす一助になれば嬉しいです。気候が変わりやすい毎日ですが、お身体ご自愛くださいませ。また来月お会いしましょう!
With Love,
Oito